[読了] 村上春樹「意味がなければスイングはない」
村上春樹「意味がなければスイングはない」読了。
この人は小説以外の仕事も良いですね。
資料をきっちり取材し、エピソードとを交えながら展開される文章からは
紹介する作品・ミュージシャンへの愛情が伝わってきます。
収録されている10のエッセイのうち、
ちゃんと聞いたことがあるのはスタン・ゲッツくらいだったんですが
それでも面白く読ませてくれるあたりはさすが。
そして、村上春樹の文章といえば
(本書の表現を借りるなら)ディスティンクティブな(特徴的な)比喩。
で、対象が音楽となると、
我々は現物とにらめっこして共感したりしなかったりすることができるわけです。
特にシューベルト「ピアノソナタ第十七番ニ長調」D850の聴き比べ、
ゼルキンとルービンシュタインという二人のピアニストの考察では
村上春樹っぽい比喩がたっぷり。
クラシックの場合、作品解釈はプレイヤーごとに分かれるわけで
作品との相性やら出来不出来がありますが、それぞれの描写がなかなか味わい深い。
おまけ
読後にYoutubeで色々探してて発見。
本書にも紹介されるシダー・ウォルトン、1976年のアルバム”Beyond Mobius”より。
これは素敵!
当時の事情はよくわかりませんが、これは時代に合わせたフュージョン化?
おそらくシダーはエレピを弾いているのかと思いますが、
中盤のソロ…聴かせます。
っていうかCD化されてないの、これ?
余談
紹介されている盤をamazonで探してみると、
「この商品を買った人はこんな商品も買っています」レコメンドの商品が
この本に載っているものばかりでした。
村上春樹おそるべし…






























